Universal Robots - 協働ロボット

2000年代に入り人工知能と協働ロボットの実用化は加速し、近年では私たちの生活の中にも人工知能やロボットが浸透し始めています。
人工知能とロボットはしばしば同じような扱われ方をしますが、実際の定義は異なります。

人工知能の定義は多岐に渡り、様々な解釈や定義づけがなされていますが、一般的には人間のもつ知的能力を人工的に再現することといえるでしょう。
人間のもつ知的能力を再現するために、機械学習やディープラーニング、ビッグデータ、統計処理など様々な技術が応用されています。
身近な例でいえば、ECサイトにおいて過去の購入履歴・閲覧履歴などのデータを統計的に処理して購入可能性の高い商品をおすすめするレコメンド機能や、いわゆるAppleのSiriやAmazonのAlexaなど人間の自然言語を認識して応答するスマートスピーカーなどは上記のような技術が用いられて実現されています。
基本的には、データと統計などの数的処理によって複雑な事象の中から法則性を導き出し、さらに学習を繰り返すことで、より精度が高まっていくのが現代の人工知能の一つの特徴といえます。

一方、ロボットの定義も多岐にわたりますが、主にセンサー、知能・制御系、駆動系の3つの要素技術を有する知能化した機械システムと定義できるでしょう。
ロボットの最大の特徴は、あらかじめ決められた行動を正確に実行できることであり、プログラムされた命令に忠実に従うものであります。
ロボットは自らの意志で自己判断を下すことはなく、思考したり学習・進化したりすることはできません。

人工知能とロボットの違いは、人間の身体に例えるとイメージしやすいと思います。
人工知能は、人間でいえば脳に値し、対してロボットは人間の体と考えられます。
近年では人工知能がロボットに搭載され、人工知能とロボットの境界線がやや曖昧になってきています。
人工知能は基本的にはソフトウェアであり、ロボットはハードウェアです。
人工知能はソフトウェアである限りは、あくまでソフトウェアの世界など限定された領域でしか力を発揮できません。
しかし、ハードウェアであるロボットと掛け合わすことで、ソフトウェアの世界内だけではなく物理の世界に人工知能の力を及ぼすことができるようになります。
また、掛け合わせることで、様々なメリットが生まれます。
人工知能とロボットの導入による省人・省力化や人工知能とロボットのかけあわせによって、生産性の向上も期待できます。また、ロボットはクラウドネットワークとも接続されるようになります。

今後は人工知能やクラウドネットワークとの接続によって、さまざまなデータから学習をし、ロボットが自立的に判断して業務を遂行することも可能になるでしょう。

では、人工知能が搭載されたロボットにはどのような種類のものがあるでしょうか。
自動で障害物を避け、最適なルートを導き出して掃除をする「お掃除ロボット」はその代表的な例といえるでしょう。

会話や動作など人間とコミュニケーションをとることに主たる目的をおいているのがコミュニケーションロボットなどもそうです。


このほかにも製造業や物流業、建設業などでもそれぞれの現場に対応した人工知能搭載のロボットが導入されはじめています。
それぞれの業界において、人工知能とロボットが人間の作業負担を大幅に軽減し、細やかで的確な業務の遂行を実現してきており、今後、ますますその可能性の領域は広がっていると言えるでしょう。

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